さらりっち(MMD)

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MMDメモ

はじめてのMMD4・モーション調整編

こんにちは、さりりです。
今回はモーションの調整をしようと思います。
今回も朱里様作成のモーション「おねがいダーリン」のモーションを使わせていただこうと思います。モーションを調整する前に必ず配布されたモーションデータに付属されているテキストファイルを確認して必須ボーンを入れるようにしてください。必須ボーンの入れ方は前回の準標準ボーン編をご参照ください。

◆1

まず元の動画を見て、どのようなモーションかを確認します。

モデルによってボーンの位置や角度が全然違うので、モーションを読み込ませただけでは体に腕がめり込んだりしてしまったり足がぐねっと曲がったりする事がほとんどだと思います。

今回もkanaha様のイギリスモデルを使用いたします。
わかりやすいように、元になったアメリカンショートチワワ様の「スウェーデン娘 1.00」も横で同時に踊らせています。

見ると、元々は手を組んでいるところや手を合わせているところが、kanaha式イギリスでは手がクロスしてしまっている事がわかります。さっそく直しましょう。

基本的に根元のボーンから動かして調整すると楽です。腕の調整は肩から。
ボーンの動かし方は、まず動かしたいボーンを選択(左のボーン一覧から選択) して、ウインドウ右下のXとかYとか書かれているアイコンをクリックしたまま動かすと動きます。

上が回転、下が位置の移動です。実際に動かしてどういう感じか確かめてみるのが一番わかりやすいと思います。位置の移動が出来ないボーンは下の位置移動は機能しません。

いい感じに動かせたら、ボーン操作の「登録」ボタンを押します。これで動かした位置で登録されます。
手を組み始めるキーフレームを探し出し、両肩のY軸を動かして手を組ませるように調整します。手を離すまで肩だけをまず調整します。

先に腕や手首などを調整すると、あとで肩を弄るとまた腕や手首の調整のしなおしになってしまいます。ですので、調整する部分の最初と最後(とその途中)の肩のフレームは先に調整します。

結構肩だけでも綺麗に調整できちゃったりするのでおすすめです。

でも肩だけだと……

正面から見ると綺麗でも横から見ると体から離れてしまっていたりするので……

腕、ひじ、手首も動かして微調整します。

カメラに映っている場所、モーションで一番魅せたい部分等だけでも調整すると、とても可愛くなると思います。

やはりおねがいダーリンなので「おねだりしてみて欲しいの~♪」の「おねだり」の部分は特に可愛くおねだりポーズさせてあげて欲しいなと思います。


肩だけでは調整しきれない場合は腕も先に調整して、あとはひじと手首を微調整という感じでやってます。

ラスト付近の両手を組んで「おねだり♪」の部分や最後の両手を組むところは、両手を組ませるの調整がとても大変ですが、組ませておねだりさせるととても可愛くなるので是非やってみてください。

ところで個人的に下の画像のボタンも愛用しています。

主にセンター・グルーブや足IKの調整する時、位置Yを0に戻したい時に重宝してます。足が地面の上を滑ってしまう状態になってしまう時、足が地面から浮いた状態で踊っている時等。

◆2

ある程度まとめて同じような調整をしたい場合は、まとめて選択して「編集」タブにある「ボーンフレーム位置角度補正」を使うときもあります。
女性モーションをがに股にしたり、逆に男性モーションを内股にしたりとか。


シフトボタンを押しながら選択したいボーンを複数選択して選択フレームを指定。(全部のフレームを指定したい時は適当に大きい数字を入力して0~10000等にすれば全部のフレームを選択できます)

位置や角度を選択したボーン・フレームに付与することができます。足の角度をいじれば内股になったりがに股になったり。がに股に関しては、のののPが「がに股モーフ追加プラグイン」(http://moeechandon.blog111.fc2.com/)を配布していらっしゃいます。

また、モーション調整に便利なプラグインも多々あると思いますので、探してみると楽に調整できると思います。

◆3

ところで、おねがいダーリンの元のモデルさんは上の画像からもわかるとおりかなり大きめのモデルさんです。
なので子供モデルに読み込ませると足の長さが足りずに、大変な事になってしまいます。

ヒナタ様の「ちびりす」モデルを使用させていただきました。
通常の小柄な女性モデルにも少し足の開きが大きい場合があるかもしれません。そんな時は先程の「ボーンフレーム位置角度補正」で足の開きを小さくできます。

「センター」「グルーブ」「○○IK」系のボーンをシフトを押しながら選択して、0~最後(1万等の適当な大きい数字でOK)フレームを指定して「範囲選択」ボタンを押して選択状態にしたら、「編集」タブから「ボーンフレーム位置角度補正」窓を出します。
モデルの大きさにもよりますが、子供やミニサイズのモデルさんなら0.5以下の数字を「ボーン位置」のX、Y、Z全てに入力してOKを押します。

そうすると、無理のない足の幅になりました。女性モデルだと0.8~0.9くらいで丁度いいかも?
逆に小柄な女性モデルで作られたモーションを男性に流す時は1.2等大きくするとかっこよくなるかもしれません。

◆4

そんな感じで調整して出来上がったものがこちらです。

(この動画は朱里様の許可を得てUPしています)


これは特にがに股にさせたり足の幅を広げたり小さくさせたりはしていません。
カメラに映る範囲だけでもいいので調整すると綺麗に踊ってくれるようになりますので、ぜひ!

はじめてのMMD3・準標準ボーン

こんにちは、さりりです。

MMDでモデルさんを踊らせた時、何かちょっと違う踊り方してるな?って思った事はありませんか?それはもしかしたら骨が足りないのかもしれません。


こちらの、朱里様作成の「おねがいダーリン」のモーションで説明させてもらおうと思います。(朱里様の許可をいただいております)

◆1まずはお好きなモーションをありがたくDLさせてもらいます。(説明に使わせていただくおねがいダーリンのモーションはすでに配布が終了しております)

◆2

MMDでモデルにモーションを流し込む前に配布されているモーションデータのReadmeテキストファイルを確認します。そうすると、だいたいのテキストに必須ボーンについての項目があると思います。

こんかいのモーションの必須ボーンは以下になります。
  • ・グルーブ
  • ・上半身2
  • ・腰
  • ・肩P
  • ・腕捩
  • ・手捩
  • ・親指0


では踊らせたいモデルのボーンを確認してみます。
今回はkanaha様の「イギリス ver1.10」を使用させていただきました。
211109_b1

211109_b2

見てみると「必須ボーン」に書かれていたボーンがいくつか抜けている事がわかります。「グルーブ」「腰」「肩P」「腕捩」「手捩」と5つもないことがわかります。

この必須ボーンは本当に必須で、ないとちゃんと踊ってくれません。
それどころか体が複雑骨折する事になる可能性もありますので、必須と書かれているものは必ず追加しないと恐ろしい事になります。
そんな事にならない為に必須ボーンを入れます。

◆3

まずは極北Pの「PMDエディタ」か「PMXエディタ」を手に入れます。どちらでも大丈夫です。
http://kkhk22.seesaa.net/
次にそぼろ様の「準標準ボーン追加プラグイン」を手に入れます。

最近は上記二つが必須になってきていると思います。

◆4

ではモデルに必須ボーンをいれてみます。


まずは落としてきたPMDエディタかPMXエディタの「_plugin」フォルダ内の「User」フォルダに「SemiStandardBones.dll」を入れます。これだけです。
次はPMDエディタを実際に起動して、モデルデータをドラッグアンドドロップしてOKを押して読み込ませます。

読み込んだらプラグインでボーンを追加します。


とりあえず全部チェック入れて追加でいいと思います。OKを押して追加したら、「名前をつけて保存」します。元のモデルがあるフォルダに保存してください。プラグインを入れる前のデータも残しておくと安心です。

◆5

準標準ボーンを入れたら、さっそくMMDで踊らせてみましょう!
今回は比較用に左が準標準ボーンを入れる前、右が入れた後のモデルを並べて同時に踊らせてみました。

まずは前奏部分の腰ふりモーション。ボーンを入れる前は上半身がブンブン振り回されてたのが、腰だけの動きに直っています。

ターン。朱里様のおねがいダーリンモーションはグルーブボーンでターンさせているので、まわれなかったのが、まわれるようになりました。

腕。モーションによっては捩ボーンで腕を上げたりしている場合があります。ないと腕がちゃんと上がらなかったりします。

◆6

これで最低限の準備ができました。わかりやすいように、準標準ボーンを入れる前と後のモデルを同時に踊らせてみました。

左・必須ボーンなし、中央・準標準ボーン導入済、右・グルーブボーンのみ導入
この動画は朱里様の許可を得てUPしています
ボーンが入っているのと入っていないのでは大分違います。
必須ボーンを入れただけでは、まだモデルの体に腕がめり込んだりとひどい事になっているのがわかると思います。準標準ボーンを入れるだけでは本当に最低限の下準備なだけです。

次回はモーションを調整して腕が体にめり込んだりしているのを調整していこうと思います。

続き・はじめてのMMD4・モーション調整編

はじめてのMMD2・モーフ調整

こんにちは、さりりです。
前回からだいぶ時間がたってますが、適当超初心者向け話その2です。

説明はなるべくMMDとPMDeditorだけでやっていこうと思います。(有志の方々がいろんなツールを作ってくださっているので、それらを使えばもっと楽にできます)

今回はモーフ調整の話です。

◆配布されている表情モーションを読み込ませたけど、モデルに合わせてモーフの大きさを変えたい・いちいち調整するのが面倒くさいので一括でやりたい!

このモデルではモーフが綺麗に反映されるけど、別のモデルではなんだか変だな? なんて事があると思います。
これはモデルによって、モデラーさんが調整した各モーフが違うためです。

私がMMDを弄ってて一番気になる部分で例をあげようと思います。
今回はhana式プロイセンさんとままま式あぴミクさんを使用させていただきました。

例えば、お借りしたリップモーションによっては、「あ」「い」「う」「え」「お」を組み合わせて使っていたり、さらに別の表情と組み合わせたりしているものがあります。
モーフ単体では綺麗でも組み合わせると崩れてしまう場合があります。
(これは配布している方の使用したモデルさんによってかなり違う為です)



あぴミクさんの「あ」単体です。かわいい。



「あ」+「え」をめいっぱいかけた時の表示です。
やっぱりとてもかわいいです。

ですがこれをhana式プロイセンにもってくると……



かなり口が開いてしまって怖いです。私の嫁が大変だ!
hana式プロイセンはモーフをがっちりかけると変化が大きいです。
なので、モーフを小さめに変更します。



変更したいモーフを選択した後、「編集」→「表情大きさ補正」を選びます。



選択した部分を一括調整できます。私はいつも*0.6~*0.8くらいかけています。



0.7でかけると、各モーフの変化が元の7割に減るので、口の大きさが無理のない範囲になりました。

表情モーフに登録されているものは「表情大きさ補正」で一括調整できます。
目線の動きが大きくて白目を剥いてしまう場合は、「両目」ボーンを選択して「ボーンフレーム位置角度補正」で調整してみてください。


薄笑いとか



表情でよくちょっと薄笑いさせてみたくなることがありますが、このまま「笑い」モーフをかけっぱなしだと、まばたきしたときに……



目が大変なことになります。

これは一括調整しても対処はむずかしいので



気になるところだけでも、目を閉じる時に一回「笑い」を解除すると綺麗にまばたきしてくれます。

ウィンク



モデルさんによってウィンクが逆な事に最近気づきました。
あにまさ式ミクさん、Tda式ミクさん(改変デフォ服)をお借りしました。

ウィンクが大事なモーションの場合は気を付けたほうがいいかも?




という感じでモーフで気になったことを書いてみました。

次回のお題は未定。

はじめてのMMD1・カメラ位置調整

こんにちは、さりりです。
適当に超初心者向けの話を書いていこうかなと思い立ちました。
説明はなるべくMMDとPMDeditorだけでやっていこうと思います。(有志の方々がいろんなツールを作ってくださっているので、それらを使えばもっと楽にできます)

今回はカメラの位置調整の話です。

◆配布されているカメラを読み込ませたけど位置がずれている・いちいち調整するのが面倒くさい!

これはモデルによって身長差がある為です。とりあえず最低限、カメラから顔が見切れない位置に一括で調整したいと思います。

◆2022年4月17日追記◆
こちらの記事の通りやるとカメラが床の下にまわってしまう、という意見をみかけました。
取り急ぎ原因と思われる部分をまとめました。
https://twitter.com/kari_sak/status/1515645305169256455



今回はこちらで配布しているナユタン星人様のエイリアンエイリアン用(ダンスモーション作成・ペンギン怪獣様)に配布されているカメラモーションを使用しようと思います。



使用するモデルはこちら。




元のカメラ作成時に使ったモデルは右のkanaha式イギリスの改造モデル(衣装:すいか様、アレン・ベルル様)、この身長のモデル用に作ったカメラを左のままま式あぴミクさん用に変更しようと思います。結構身長差ありますね。




元のモデルだと顔のアップはこのような位置になるのですが、ままま式あぴミクさんにカメラを適用すると……



見えません。
これではあぴミクさんのかわいい顔が見られなくてがっかりです。

そこでMMDの機能で調整します。

カメラモーションを読み込ませた後、カメラフレームが全て選択されている状態にします。
読み込ませると全て選択されている状態に自動的になります。
選択が解除されてしまっていたら、「編集」から「カメラフレームすべて選択」を選んで選択してください。



カメラが全選択されている状態で、「編集」から「カメラフレーム位置角度調整」を選んで小窓を出して、カメラ中心のYの数字を弄ります。

元のカメラが男性用の場合は、女性用に変換するときは数値を小さくします。
逆に女性用の場合は、大きくします。
kanaha式イギリス→ままま式あぴミクの場合、0.815くらいでだいたい丁度良くなります。

OKを押して、再生して確認します。



カメラから見切れていたあぴミクさんがカメラ内に収まるようになりました。
かわいい!

この方法だと位置Yしか補正をかけていないので、回転させたりしている場面だとずれます。
そこは手動で調整を入れたり、他の数値も弄って微調整してみてください。
もちろんキーフレームを一つ一つ調整するのが一番綺麗に調整できるのですが……。


とにかくカメラから見切れないようにしたい! という方は是非試してみてください~!


次回は多分、モーフ調整の話。
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